武具ってなんだろう?
武具(ぶぐ)とは、戦いに使われる道具 主に得物、飛び道具(古来日本にある物)、鎧、兜、甲冑、小手、手甲、具足なども武具に含みます。いわゆる武器に含まれるもので、兵器に対して武具であり、その中でも白兵戦や格闘戦などの戦闘の際に用いられる武器や防具ほか、シンボル的存在の軍旗(幟旗等)、軍艦旗や纏、指揮用具である軍配団扇、采配の他に火薬袋 馬具等、戦の身の回り品等を含め、特に日本語としての武具は歴史的軍装品のことをいう場合が多いようです。
武具の中でも今回は 現在でも使用可能で特に人を 傷つける恐れのある武具についての取り扱いや家の整理をしていた時に見つけてしまった日本刀や火縄銃についての対処法を簡単に説明いたします。
自宅整理中に日本刀 火縄銃を 発見
1 自宅等発見場所を所管する警察署に連絡しましょう。
その銃砲刀剣類を所持される場合や骨董品として売却したい人は 発見届出を行なってください。(所持を希望されない場合は、警察署に廃棄の手続きをご相談ください。)
・骨董屋さんのアドバイス
登録証の発行までは 少し面倒な手続きですが 登録証が無い刀剣類は売買が禁止されております。持ち歩くなどは 銃刀法違反になります.
お写真などでプロに一度見てもらうのがおすすめです。
2発見届出を行なった方の居住する都道府県で、銃砲刀剣類登録審査を受けてください。
3審査の結果、登録可能と判断された場合は、登録証が交付されます。(登録不可となったものは所持できませんので、警察署にご相談ください。)
銃砲刀剣類登録証とは
銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)により定義されている刀剣類 刃渡り15cm以上の刀、槍、および薙刀、刃渡り5.5cm以上の剣、あいくち および、美術品もしくは骨董品として価値のある火縄式銃砲等の古式銃砲については、所持および売買にあたって、各都道府県の教育委員会により登録された登録証が必要となります。登録証が無いまま所持を続けたり売買を行う事は処罰の対象となりますので、速やかに所轄の警察署の生活安全課へ、刀などの実物と印鑑と身分証明書をご持参ください。
・骨董屋さんのアドバイス
この時 刀や火縄銃 見える状態での持ち歩きは 危険です。実物の銃刀は 厳重に布や専用の袋に包み使用不可能な状態で警察署へ持ち込みましょう。
事前に電話連絡しておくこともおすすめします。
登録の無い銃や刀は 所持していると銃刀法違反です。犯罪です。
美術品としての武具 歴史的価値のある武器
日本刀や火縄銃は 武具というと聞こえは良いですが 戦いの道具でありあまり良いイメージを持たない人も多いのではないでしょうか?
しかし骨董品や美術品の世界での日本刀 火縄銃の扱いは これに美術的な価値と歴史的な希少性を考慮したもので 人気の高い骨董品のカテゴリーであるといえます。
海外の人から見ても 日本というと侍(サムライ)や忍者など 外国人コレクターにとっては 垂涎のアイテムになっているようです。
火縄銃の伝来
火縄銃は、1543年(天文12年)に種子島に漂流したポルトガル人によってもたらされた武器と言うのが定説です。一方で、種子島伝来以外にも様々な過程を経て日本にもたらされた説や、種子島へ伝来する以前から日本に伝わっていた説など、鉄砲伝来についてはいまだに議論の余地が残されているようです。
古式銃砲
火縄式銃砲、火打ち石式銃砲、管打ち式銃砲、紙薬包式銃砲、ピン打ち式銃砲、および、前各号に準じる古式銃砲(日本製銃砲においては概ね慶応3年(1867年)以前に製造されたもの、外国製銃砲においては概ね慶応3年(1867年)以前に我が国に伝来したものであることが客観的資料により証明できるもの)
日本刀の歴史
直刀から反りのある湾刀(わんとう)へ移行したのは平安中期以降と考えられ、一般的に10世紀前半の平将門と藤原純友の乱(承平・天慶の乱)以降とみられています。それ以前のものは上古刀と呼ばれ、大陸より日本にもたらされた大陸様式の直刀です。
平安中期以降に出現した日本刀は、その時代の戦闘様式の変遷と共に大きく変化して、合戦のたびに実用的効果をあげるために改良工夫がなされてきました。
また日本刀の制作は、大和国・備前国・山城国・相模国・美濃国の五ヶ国を中心として、各地に名工が輩出したので、明治以降これを「五ヶ伝」と呼ぶようになります。江戸時代の新刀期になると、これに飽き足らずに、自ら学んだ伝法に他の伝法を合わせて新しい技法を誕生させる者も各地に現れ、その技法は現代刀にも受け継がれていきます。
刀剣類
日本刀が対象です。たち、刀、わきざし、短刀、剣、やり、なぎなたを含む
その他の甲冑や兜 などの武具は 登録証などは必要ありません。
以前 登録証が付属していたが 紛失して見つからないや なくしてしまった方は 再発行手続きを 行ってください。
武具甲冑などの道具の査定 売却は 安尾京栄堂 鑑定館にお任せください。
その他 家財整理などでお困りの時は お気軽にご相談ください。