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祇園のお茶屋さんで感じた、町屋と骨董の時間

先日、京都・祇園でお茶屋さんを営んでおられるご夫婦から、茶道具や掛軸などの骨董品整理をご依頼いただきました。祇園らしい静けさの中、格子戸を開けると、どこか懐かしいお茶屋独特の香りが漂います。

通されたお部屋には、水屋箪笥、網代の敷物、根来塗の肘掛けなど、長い時間をかけて使いこまれてきた道具たちが整然と並んでいました。祇園のお茶屋さんが選ばれる品は、一つひとつに気品があり、扱わせていただくこちらまで背筋が伸びるような気持ちになります。

お母さんとお話をしながら茶道具を拝見していると、道具の向こうに、その場の歴史や当時の空気がふと立ちのぼる瞬間があります。使い手と道具が共に歩んできた時間こそ、骨董の魅力だと改めて感じました。

■ 老朽化した町屋と、そこに眠るお宝

今回の整理は、建物の修繕にあわせて行われるものでした。
町屋ではよく見られることですが、重い火鉢や大きな敷物ほど、なぜか二階や屋根裏に上げられていることが多いものです。

しかし、高齢のご夫婦にとって、急勾配の町屋階段を物を持って昇り降りするのは大変危険です。
「若いころは平気だったんやけどねぇ」と笑いながら話される姿に、長くこの家と共に暮らしてこられた情景が浮かびました。

古い町屋の整理は、道具を仕分けるだけではなく、持ち主の“記憶”の整理でもあります。

■ 三代続く古美術商として大切にしていること

京都・寺町美術通りにある 古美術 安尾京栄堂 は、おかげさまで三代続く古美術商となりました。

「価値があるかどうか分からない」
「何から手をつければいいのか…」

そんな時こそ、経験がものを言います。

骨董品の査定や仕分けはもちろん、不要な物の処分の相談や、不動産のお困りごとまで、まとめてお手伝いできるのが私たちの強みです。ご依頼主の気持ちに寄り添いながら、道具一つひとつを丁寧に扱うことを何より大切にしています。

■ 骨董品を通じて、人と時間と物語がつながる

祇園のお茶屋さんでの時間は、単なる整理作業ではなく、道具に宿る物語をたどるようなひとときでした。
茶道具や古民具は、使う人がいて初めて価値が生まれます。そこに流れてきた時間は、決して数字では測れません。

これからも、京都で骨董品の整理や茶道具の査定にお困りの方々に寄り添いながら、道具と人とのご縁をつなぐお手伝いができればと思います。

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